理事長所信
0. はじめに
青年会議所は、地域の課題を解決し、より良い社会の実現を目指して、高い志を持った若きリーダーたちが集い、運動を展開してきました。
私の実家は御前八幡宮という神社であり、幼い頃から地域と深く関わる中で育ちました。一方で、小学校は岡山市、中学校は香川県と、地域外に通う生活を送り、地元に関わるべきだと思いながらも、なかなか向き合えず、迷いを感じる日々を過ごしていました。地元に帰ってきてからも私は、何をしたら良いか答えを出すことはできずにいました。そんなときに母が「青年会議所に入ってみたら」と声をかけてくれたのがきっかけで入会しました。入会時には、先輩たちから月1回の例会に参加するだけでいいと言われましたが、あるときに1人の先輩から、「1年間全ての例会、事業に参加してみろ」と言われ、それを実行しました。行く先々で先輩たちがいて、「よく来てくれたな」と私を迎え入れ、多くのことを教えてくれました。その1年が終わる頃には、青年会議所の活動に参加することが楽しくなり、いつしか先輩たちがかっこよく見えてきました。そして、私も先輩たちのような人になりたい、ならなければいけないと思うようになりました。
青年会議所は、自分自身との戦いの場です。本気で挑戦した人には、たとえ失敗したとしても次の挑戦の機会を与えてくれ、挑戦を続けさせてくれる団体です。私が、青年会議所に入会して、この団体を好きになったのは、失敗を恐れず挑戦させてくれるからです。
より良い社会を目指し、高い志を持った若きリーダーが集う団体であるのに、お金にならないから仕事にならないからと中途半端に活動する人には、次の挑戦の機会は与えてくれません。自分自身と本気で戦った人だけが成長していくことができます。
私の幼少期の玉野には、活気がありました。今の玉野は、美しい自然や立地を経済的に活用できず、停滞しています。少子高齢化の日本において停滞は後退です。
今、本気で行動しなければ、玉野は日本から消えてしまいます。私たち青年会議所は、失敗ができます。だからこそ、理想に向けて本気で挑戦することができます。本気で挑戦を続ける若きリーダーたちの姿を市民に見せましょう。青年会議所に活気がある地域は、自然と地域全体に活気が生まれます。
私は、多くの仲間たちと出会い、共に運動を展開する中で、「住み暮らす地域の理想の姿をデザインし、その実現に向けて行動し続けること」こそが、より良い社会を築く最も重要な姿勢であると確信するに至りました。
今、私たちに求められているのは、単なる課題解決ではなく、自らの理想を描き、その実現に向けて行動する力です。一人ひとりが地域を愛し、仲間と理想の未来を語り合い、挑戦し続けることで、私たちのまちは確実に「明るい豊かな社会」に近づいていきます。
1. ブランドの確立
現代は、情報が瞬時に拡散される一方で、私たちの想いや運動が埋もれてしまいやすい時代です。だからこそ、玉野青年会議所としてのブランド戦略を見直し、運動の価値を確実に地域内外に届けていく必要があります。
玉野市には、美しい瀬戸内の自然、温暖な気候、歴史ある神社仏閣、港町としての文化、そして「渋川海岸」や「宇野港芸術」など、魅力的な観光資源があります。しかし、その魅力が十分に発信されていないのが現状です。また、人口減少や高齢化によって地域の活力が失われつつある課題にも直面しています。
地域に根ざした青年会議所だからこそ、地域の魅力を再発見し、それらをブランドとして確立・発信していく責任があります。私たちの運動を改めて見つめ直し、磨き上げ、玉野とJC双方のブランド力を高めてまいりましょう。
2. 夢や希望を抱ける社会の実現
1958年の設立以来、玉野青年会議所は「明るい豊かな社会」の実現に向けて運動を続けてきました。
現在、少子高齢化や経済の停滞により、特に若者や子どもたちが将来に夢や希望を抱きにくい時代となっています。玉野市においても、進学や就職を機に若者が市外に流出し、そのまま戻ってこないという課題があります。
夢や希望を持ちづらい社会では、未来に前向きな選択ができなくなります。私たちは、子どもたちが「このまちで生きたい」「ここで夢を叶えたい」と思えるような社会を目指します。地域に誇りと愛着を持ち、自らの人生を肯定できる環境を整えていくことが、私たちの使命です。
3. まちの未来の構築
日本は災害大国であり、玉野市も高潮や土砂災害といったリスクを抱えています。近年では気候変動による異常気象の影響も顕著になり、防災・減災の取り組みは喫緊の課題です。
さらに、これからのまちづくりには、多様性を受け入れる設計が求められます。国籍、年齢、性別、価値観の違いを尊重し、誰もが安心して暮らせる共生社会の実現が必要です。
また、まちの未来は、若者や子どもたちが担っています。私たちは、若者や子どもたちと地域との繋がりを深め、挑戦する機会を創出することで、地域社会に貢献する次世代のリーダーを育成していく必要があります。
理想のまちの姿を描き、それを形にしていくのは私たち自身です。持続可能で誰もが安心できるまちづくりに向けて、玉野青年会議所が先頭に立って取り組んでまいります。
4. 人財育成
青年会議所には、学びと成長の機会があふれています。私自身、青年会議所を通じて視野を広げ、多くの挑戦を経て成長することができました。
全国には666の青年会議所が存在し、同じ志を持つ仲間が日本中にいます。日本青年会議所、地区協議会、ブロック協議会への出向は、他LOMの仲間や新たな価値観との出会いを通じ、自身の可能性を広げる貴重な機会となります。
そして、2026年度には玉野青年会議所からブロック会長を輩出するという、大きな節目を迎えます。LOMが一丸となって支え合い、組織としてさらなる成長を遂げていきましょう。
そして、地域をより良くしていくためには、まず私たち自身が成長しなければなりません。玉野の未来を託せる人財の育成に、全力で取り組んでまいります。
5. 結びに
玉野には、まだまだ多くの可能性が眠っています。魅力ある自然、歴史、文化、そして情熱を持った人財がこのまちにはいます。
一人ひとりが理想の地域像を描き、その実現に向けて行動することで、まちは必ず変わります。私たちなら、理想を現実にすることができます。
未来の玉野を担う子どもたち、そして愛するこのまちのために、全力で挑戦してまいりましょう。





